西興部で釣りにはまるも、任務完了!

おはにゃあございます。
皆さまお元気でございますか?
猫語には敬語がないので人語で言ってみたにゃ。
家来たちは西興部をずいぶんと楽しんでいたにゃ。
後半も楽しんでにゃ。

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牧場内に流れる小川にうじゃうじゃヤマメがいるのを見たケビン。
ケビン「ひょっとしてこのあたりの川にはヤマメがマスが釣れますか?」
ジョニー「釣れますとも!」
それを聞いたケビンはキャンピングカーに急いで戻った。
床下の収納から積んできていた釣り道具を引っ張り出す。
竿をつなぎ、リールを取り付ける。
心なしか手が震えた。
胸もドキドキしている。
キャサリンの竿も用意し、ジョニーに教えてもらった川へ降りた。
キャンピングカーから歩いて5分くらい。
素晴らしい川だ!

さっそくルアーを投げる。

ルアーはこんな姿をしている。
水中でリールを巻いて動かすとくるくる回ったりゆらゆら揺れる。
その様子を見て餌と間違えた魚が思わず食いついてしまうという。

なかなかテクニックがいる釣りである。
が、はじめてのキャサリンをほったらかして釣りを始めてしまうケビン。
そのうえ、写真を撮っておいてとおっしゃった。

しばらく投げては引きを繰り返したが魚信(あたり)がなかった。
竿を置き、キャサリンに持ち方、投げ方、巻き方を教えた。
キャサリンは筋が良いみたいですぐにできるようになった。

釣れた〜!
写真撮って〜!
いつものドヤ顔が弱めだ。

顔の近くで撮ればこの通り。
小さな口でよく針を噛みました!というミニサイズ。
でも一匹は一匹、釣り人にとっては坊主(一匹も釣れずに帰ること)に比べれば月とスッポンなのだ。

川を上流に向けてさかのぼりながら投げては巻くを繰り返す。
まあまあのサイズを釣り上げる。
なんとか塩焼きにして食べられるサイズ。

続いて35センチほどのがヒット。
ひとたびは手の中に入ったが、針を外したとんスルリと手から落ちて川に落ちた。
あ~せっかくの良型が〜!
残念!

あとで戻ってジョニーに写真を見せたら、これはサクラマスと言って釣っても逃さないといけない種類の魚だった。
ケビンは釣った魚は基本食べる。
もちろんその川のルールに従って釣り上げた魚を持ち帰ってよい場合だけだ。
川によってはキャッチ・アンド・リリースといって釣り上げた魚を川に返さないといけないこともある。

キャサリンは釣れなかったがリールさばきもうまくなった。
聞けば、大昔にマス釣り大会で優勝したという。
ルアーの針が川底や木の枝に引っかかっても自分でなんとかできるようになった。
そのうち釣れるだろう。

渓流釣りは、川に沿って上流か下流に歩きながら魚がいそうな場所で釣る。
何度か投げて釣れないときは移動してまた釣る。
川を離れるときは元の場所に戻るのではなく、川岸をよじ登り近くの道路に出る。
道路は川沿いに通っていることが多く、そのあたりは前もって地図などで調べておく。

今回もそうして川から道路に戻ろうとしたら、
大きなフキに阻まれた。
コロボックルの気分を味わえた!

こうした場所はキャサリンが得意だ。
山菜採り、キノコ採りが趣味だったお父さんの娘なのだ。
ついでに書いておくとキャサリンは鹿や猪も捌ける。
旦那をさばくのもうまい。(笑)

道路へ出たらスタスタ歩いて帰る。
川を半日さかのぼっても30分も歩けば元の場所に戻れる。

釣りから戻って昼寝をしてぼーっとしてたらジョニーが来た。
「釣れましたか?」
「ぼちぼちでんなー」
そんな会話をしたかどうか覚えていないが書いてしまった。(笑)

翌日、朝のひと仕事終えたジョニーが来てみんなで釣りに行こうと誘ってくれた。
昨日は牧場からすぐの場所で川へ降りて上流に向かったが、下流のほうが良いポイントがあると言う。
昨日川をへ降りて、左右を見たケビン。
自信マンマンで左の上流といった。
あの自信はどこからきていたのだろうか。
まあそんなこたあどうでもよいではないか!
さっそく竿を持ち、川に向かう。

川に降りて下流に行くとすぐに絶好のポイントがあった。
3メートルほどの深みがあり、大きな岩がゴロゴロとある。
よく見ると大きなニジマスがいくつも泳いでいる。

すぐさまジョニーが釣り上げた。
30センチを超え良型だ。

ジョニーはミミズを使うエサ釣りだ。
牛を飼うと魚が釣れるのだ!

牛は糞をする。
牛糞を大好きなミミズが増える。
ミミズが大好きなニジマスが釣れる。
ニジマスが大好きなジョニーが住む。
ジョニーが牛を飼う。
以下一行目に戻って繰り返し。(笑)

こんなところに住んでいるジョニーが心底うらやましい。
牛糞のニオイがなければ住みたいとケビンはチラッと思った。

キャサリンがやった!
満面の笑み!
ついに一匹目を釣り上げた!
でも釣り上げたのはウグイ。

藻興部川(もおこっぺがわ)で釣れる魚を美味しい順に並べると
第1位 サクラマス
第2位 ヤマメ
第3位 ニジマス
第4位 なし
最下位 ウグイ

カヨさんの息子さんは、もうサクラマスしか食べないという。
川で生まれたヤマメが海に降り、海の幸をいっぱい食べて、
大きくなって川に戻って来るのがサクラマス。
桜の咲く時期に戻ってくる。
その時期に釣れるのは油が乗ってほんとうに美味しいらしい。

キャサリンが釣ったのは最下位のウグイ。
ウグイは西興部では誰も食べない。
それでも持って帰るという。
釣れた魚を食べてやる優しいキャサリンなんだな。
惚れ直したぜ!

川を下りケビンも25センチくらいのニジマスを釣り上げた。
まずまずの型だ。
しかしケビンにとっては今までで一番大きなサイズだった。

その夜は釣った魚を塩焼きにして食べた。
ウグイもニジマスも美味しく食べた。

釣りに行く。
魚が釣れる。
こころが弾む。
お腹がへる。
食べる。
美味しい。

このあたりの情景を美しい詩にしたいと思う。
しかしそんな才能を母さんのお腹に忘れて来たケビン。
最近は忘れたことも忘れる不憫なケビンであった。

我々の釣りに対する情熱に感づいたジョニー。
ルアー釣りで川に挑むにはまだ修行が必要だとも思っていたようだ。
そんな我々にルアーが投げやすく、よく釣れるというダム湖を教えてもらった。
ここがそのダム湖。
牧場から20分位のドライブ。

熊がいそう?
そのとおり熊が沢山住んでいます。
でも大丈夫。
西興部に住む熊は人を襲いません。
豊かな食べ物がある西興部の熊は山から降りてくることはありません。
ただ人が住むところと熊の住むところの境界がすぐ近くにあります。
だからちょくちょく熊を見かけるそうです。
山菜も豊富にあります。
でも山菜採りに山に入ることはしません。
人が住む境界内に食べきれないほど生えているんですから。

釣り始めて数分でキャサリンが釣り上げたあ!
良型28センチのニジマス!
ルアー着水と同時にアタリがありグイグイと竿を引き込んだそうだ。
そしてこの笑顔!

キャサリンも釣りが好きになったようだ。
これから毎年北海道に来て一緒に釣りができるとケビンも喜んだ。

ケビンにも来たあ!
久々のドヤ顔だあ!
強いアタリのあと水面下を泳ぎ回るニジマス!
1.5ポンドテストの細い糸をドラグでかばいながらリールを巻いた。
ランディングネット(タモ網)を持っていないので、岸に強引に引き上げた。
その瞬間糸が切れた!
このときケビンは矢のような速さで動きマスをがっちり掴んだ。
※矢のような速さは、個人の感想です

この日の釣果は3匹。
ケビンの釣ったニジマスは36.5センチあった。
※写真はイメージではありません。

釣りをしたり
昼寝したり
カフェしたり
温泉行ったり
カニを食べに行ったり
一週間はあっという間に過ぎた。
ほんとうにあっという間だった。

素晴らしい環境に優しい人達が住む。
優しい人たちが優しく牛を育てる。
美味しいソフトクリームの秘密を探るミッションは完了した。

西興部最後の晩、心優しいジョニーが宴を開いてくれた。

ケビンとキャサリンは、釣れたニジマスと新鮮な牛乳を使ってクリームシチューを作った。
みんなおかわりして全部食べてくれた。
来年は西興部の材料だけで作ろうと約束した。
来年も来よう。
サツキマスが釣れる時期に。

おまけ
西興部で食べたもの

搾りたて牛乳のプリン
スイーツ鈴木 作
後ろはジョニー

牛乳豆腐
搾りたて牛乳に酢を入れて固形分をすくって絞って作ります

せりのおひたし
萩原牧場の小川のヘリにたくさん生えてました。

カモミールティー
牧場内のそこら中に花が咲いてます

搾りたて牛乳をグラノーラにかけて

ヤマメとドジョウのからあげ
萩原牧場の川にたくさんいます

手作りバター
搾りたて牛乳を振りまくって作りました。

にしおこっぺぱんにロースト鹿を挟んだやつ
鳥取から西興部に移住したアユミちゃんが作ってマルシェで売ってました。
むちゃくちゃ美味しかったぁ〜

搾りたての牛乳
まだ暖かいやつはうまいよ〜

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今日も最後まで読んでくれてありがとにゃ。
萩原牧場の牛乳から作ったバターはうまかったにゃあ。
ケビンが器に移している最中につまみ舐めしてやったにゃ。
きれいにならしたのにへこんでいるのをケビンが見つけて発覚したにゃ。
我々猫族には牛乳は合わないのだにゃ。
食べたら戻すを二日間くりかえしたにゃ。
家来たちには心配をかけたがいまはもう元気だにゃ。
来年はサクラマスの塩焼きを食べるにゃ!

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